1億円強の「良血」ランフォザローゼス。
舞台変更でついに素質が花開く
2019年クラシック候補たち
第12回:ランフォザローゼス
GI日本ダービー(東京・芝2400m)の重要なトライアル戦となるGII青葉賞(2着までにダービーへの優先出走権が与えられる)。ダービーと同じ条件で行なわれ、過去にはここで結果を残した馬が何度となく上位入線を果たしている。
今年も早くからこの青葉賞(4月27日)に狙いを定め、ダービー(5月26日)への殴り込みを狙う馬がいる。美浦トレセン(茨城県)の藤沢和雄厩舎に所属するランフォザローゼス(牡3歳/父キングカメハメハ)である。
祖母は、1996年のGIオークス(東京・芝2400m)を制し、1997年のGI天皇賞・秋(東京・2000m)で牡馬相手に戴冠を遂げた「女傑」エアグルーヴ。競走馬のセリ市「セレクトセール」において、1歳時に1億2500万円(税別)で落札されたエリートだ。青葉賞に臨むランフォザローゼス 同馬は昨秋の2歳新馬(10月20日/東京・芝2000m)でデビュー。ゆったりとした流れのなか、2番手追走から最後もきっちり伸びて、クビ差の勝利を飾った。
続く500万下特別の葉牡丹賞(12月1日/中山・芝2000m)でも、道中は5番手の好位につけた。しかし、3~4コーナーの勝負どころで行き場を失う場面があって、窮屈な競馬を強いられてしまう。結局、それが響いてか、直線では狭いスペースを割って伸びてきたものの、勝ち馬から1馬身差の2着と敗れた。
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