関屋記念で、帰省先への手土産をゴージャスにしちゃう4頭を見っけ (2ページ目)

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 後者は、重賞勝ちこそなかったものの、4歳時の年末にオープン入りを決めると、5歳時には重賞で馬券に絡むことが何度もあった。ところが、年齢的な衰えもあったのか、6歳になると低迷。およそ1年半もの間、馬券圏内(3着以内)に入ることはなく、7歳時に挑んだ関屋記念で人気を得られるはずもなかった。

 それでも、2頭は直近のレースで着順ほど、大きく負けていなかった。どちらもその年のレースでは、すべて勝ち馬から1秒以内に入っていた。つまり、ちょっとしたことで上位に絡む可能性はあったわけだ。

 これらと似た馬が、今年もいる。ベルキャニオン(牡7歳)である。

 もともと3歳時にはGIII共同通信杯(東京・芝1800m)で2着になるなど、一線級とも互角に戦っていた素質馬。しかし、ダービー出走後、およそ2年近く戦列を離れていた。そして一昨年、5歳春に復帰して、昨年の6歳春にはオープ入りを果たすも、以降は勝ち星に恵まれていない。

 7歳となった今年も、ここまで重賞を3走して、7着、5着、6着と振るわない。そのため、今回も上位人気は見込めないが、前3走はいずれも勝ち馬から1秒以内に入線し、大崩れはしていない。

 過去の例を踏まえれば、いろいろなことがかみ合って、リズムよくレースを運ぶことができれば、上位進出のチャンスはある。同馬の大駆けに期待してみるのも悪くはない。

 続いて注目したいのも、同じく重賞で実績を残している馬だが、近走で大敗を喫して人気を落としたタイプだ。

 例になるのは、2008年に8番人気で3着となったタマモサポート。同馬はそれまでに重賞1勝、GIII戦で3着になるなどの実績があったが、直前のオープン特別で13着と大敗して低人気にとどまった。

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