大荒れの予感がプンプンする北九州記念は「小倉巧者」を狙い打ち (2ページ目)
キングハート自身は、小倉は3戦して1勝、2着2回の得意コース。血統も、父オレハマッテルゼはGI高松宮記念の、母の父マイネルラヴはGIスプリンターズSの、いずれもスプリントGIの勝ち馬だ。短距離重賞に相応しい血統馬と言えるが、先に触れたローテーションのジンクスは心配。馬体重や精神状態など、当日の馬の状態はパドックでチェックしたい。
ダイアナヘイロー(牝4歳/栗東・福島信晴厩舎)は500万下特別から3連勝中。前走は同コースの佐世保S(7月30日/小倉・芝1200m)を快勝した。同レースを勝った牝馬は2013年バーバラが3着、2014年のメイショウイザヨイが2着と、北九州記念に関しては縁起のいいデータが残っている。ハンデも53kgと軽いので期待できそうだ。
2015年GIIセントウルSなど重賞2勝のアクティブミノル(牡5歳/栗東・北出成人厩舎)はGIIIアイビスサマーダッシュ(7月30日/新潟・芝1000m)4着からの参戦。前々走のGIII CBC賞(7月2日/中京・芝1200m)も3着と、重賞で続けて好走している。小倉コースは初めてだが、ここ2走の安定ぶりからは軽視できない存在だ。
ファインニードル(牡4歳/栗東・高橋義忠厩舎)は前走の水無月S(6月17日/阪神・芝1200m)を1分07秒1の好タイムで勝利しての参戦。準オープン特別とはいえ、トップハンデの57.5kgを背負って3番手から抜け出した走りは、重賞でも勝ち負けできそうな力強さを感じさせた。小倉は初となるが、父アドマイヤムーンの産駒は小倉芝1200mでは過去約5年でサクラバクシンオー、ダイワメジャーに次ぐ19勝を挙げている得意なコースだ。今回は55kgの斤量で出走できるのも有利。有力馬の1頭として頭に入れておきたい。
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