わずか250万円の馬がクラシックの主役に。ブレスジャーニーの雑草魂 (3ページ目)
「1月下旬に戻ってきてから、実はまだ満足な調教ができてないんですよね。もともと右後脚のトモ(腰から脚の付け根にあたる)に弱さのある馬なんですが、それも良化してこないようで......。今後、どこまで調整が進むか、注視すべきでしょう」
ブレスジャーニーは、これまで左回りの東京競馬場しか経験していない。それは、弱点である右トモに疲れがたまりやすい、右回りのレースを避けてきたからだった。そのような体の弱さをなくしたいところだったが、むしろここにきてその不安が広がりつつあるのかもしれない。
とはいえ、わずか250万円で取引された馬が、高額馬を蹴散らして世代の頂点に立つ姿をぜひとも見てみたい。さまざまな困難を打ち破ってきたブレスジャーニーなら、きっと底力を見せるはずだ。春のクラシックで、"雑草魂"が輝くことを期待したい。
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