【木村和久連載】ゴルフ人口の減少。むしろ、いいことが多くなる? (2ページ目)
そう考えると、ゴルフも流行ったのでしょうか。思うに、半分流行、半分は定着した文化ではないですか。
ゴルフは、1957年カナダカップ(現在のワールドカップ)の日本チーム(中村寅吉・小野光一)優勝から、「和製ビッグ3(河野高明、安田春雄、杉本英世)」、「AON(青木功、尾崎将司、中嶋常幸)」、タイガー・ウッズ、石川遼&松山英樹世代と、およそ10年に1回ぐらいブームが沸き起こり、そのたびに危機を脱出してきました。
オイルショックやバブル崩壊、リーマンショックなどを経て、ゴルフ産業はまだ生き残っているのですから、大したものです。
そこで続いては、今からどの段階でゴルフ人口が底を打つのか、見極めてみたいと思います。
(3)ドイツに見る人口減少への安堵
今まで1億2000万人ぐらいだった日本の人口はどんどん減って、やがて1億人を切ることは見えています。そして、このまま少子化対策を講じないと、7000万人ぐらいまで下がると言われています。
さあ、困ったどうしよう......。
でも、大丈夫。日本とほぼ同じ面積で、人口7000万人程度の優秀な国家があります。そうです、ドイツです。
将来的に、日本がドイツになったと思えば、十分にやっていけます。人口が減っても国家の経済活動が盛んであれば、国は栄えます。国が元気ならば、誰かしらゴルフはやる、ということです。ゴルフ人口が底を打つことは当分なさそうです。
ただ問題なのは、人口1億2000万人から7000万人に減少する過程です。これが、しんどい。だって、少数の若者が多数の老人の面倒を見なければならないのですから。
その割を食うのが、平成生まれの若者たちかも。ゆとり世代、がんばれ~! ですね。
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