歴史的なカムバック。タイガー・ウッズの「伝説」はまだ終わらない (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 今年は、3年ぶりにメジャー4大会すべてを戦ったウッズ。結果はマスターズが32位タイ、全米オープンは予選落ちに終わったものの、7月の全英オープンでは最終日に一時首位に立つなど、優勝争いを演じて6位タイと善戦した。そして、この全米プロでは再び優勝争いに加わって、堂々の単独2位という結果を残した。

 今年1年を振り返ると、ツアーへの本格復帰初戦となった1月のファーマーズインシュランスで23位タイ。3月のバルスパー選手権では2位タイでフィニッシュし、続くアーノルド・パーマー招待でも5位タイと健闘すると、いよいよ"復活優勝"への期待が膨らんだ。

 ただ、その後は際立った成績が残せず、やや停滞していた。そうした状況を大きく変えたのは7月、自身が主催するクイッケンローンズ・ナショナルで長年愛用してきたパターを、マレット型に変更してからだ。ウッズが言う。

「ショットがようやくよくなってきたと思ったら、グリーン上で苦戦してしまった。今年の初めのような、いいパットさえ打てれば、すぐにでも上位で争える――そう思って、パターを変えたら、転がりも、自信も取り戻せた」

 そうして、クイッケンローンズ・ナショナルで4位タイとなり、全英オープン、全米プロと、メジャー2大会での優勝争いに加わる活躍につながった。

 さて、今年のメジャー大会は終わったが、ウッズの戦いはまだ終わっていない。この週末から始まるPGAツアー、フェデックスカップのプレーオフへ参戦する。

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