【木村和久連載】アマチュアが直面するハンデ取得&維持の厳しさ (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

「実力の限界を感じた」と言えば、カッコいいんですがね、ちょっと燃え尽きたのでしょう。「ひとまず休もう」とクラブ競技に出るのをやめたら、気づいたときには会員権も売っていました。

 鶴舞CCでの全盛時、私と一緒にせっせと競技会に出て、ハンデも同じ「12」くらいの仲間がいました。体格もよく、練習熱心な方でした。たぶん、あの人はシングルになっているだろうと、数年ぶりに鶴舞CCに行ったとき、その仲間のハンデを見てみるや、なんと「15」以下に落ちていたのです。

 いやぁ~、あれはショックでしたね。普通のアマチュアの集中力って、そんなに続かないもんなんですね。

 2~3年、気合いを入れて励まないと、シングルにはなれない。まさに"横綱級"の難易度です(って、本当の横綱にはどうあがいてもなれませんが......)。

 長い人生において、シングルになれるチャンスは、2、3回しかありません。そのときになれないと、シングルになるのはまず無理でしょう。

 しかも、今のハンデはそのときの実力の反映ですから、絶えず動きます。少しでも休んだりしたら、一気に急降下していきます。大関がケガをして、一度十両まで落ちてみなさい。もはや横綱になるのは無理でしょ。そんな感じでしょうか。

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