【木村和久連載】アマチュアこそ、試してほしい「短尺ドライバー」 (3ページ目)
ヘッドはドライバーですから、スプーンの倍以上の面積があります。これだけフェース面が広くて、ティーアップして打てるなら、チョロはまずないでしょう。私がもし42インチの短尺ドライバーを手にしたら、迷わずにスプーンに代えて、キャディーバッグに入れるでしょうね。
ではなぜ、短尺ドライバーがいいのでしょうか。
最近は、クラブの中でドライバーだけが群を抜いて長く、他のクラブとのバランスが取れない状況になっています。それだけ偏っていると、特にアマチュアはその扱いに難儀しますが、短尺ドライバーであれば、他のクラブとのスイングバランスも取りやすくなるのです。
しかしながら、あまり飛ばなくて、それほど上手でない方ほど、バランスを取るのが難しい長いクラブを持ちたがる傾向があります。そこは、ぜひ逆転の発想で、短尺のクラブを試してほしいものです。
以前、レッスンを受けたとき、先生に「理想のクラブの長さは自分の肘まで」と習いました。直立して、「小さく前へならえ」をしてみてください。肘を曲げて、両手を前に出すことです。そのときの肘から地面までの長さが、自分の打てる最大のパフォーマンスクラブとのことでした。
それで実際、自分の肘までの長さに最も近いクラブは何だったのか。いろいろとあてがってみると、スプーンが合致しました。結局、それ以上に長いドライバーは、やはり扱うのが難しくなるわけです。
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