最終戦3位の松山英樹。10億円を争うプレーオフへ「稼ぎにいく」 (2ページ目)

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko text by Sportiva
  • photo by Getty Images

 そんな状態にありながら、松山は初日「66」をマークして8位タイ。2日目も「64」とさらにスコアを伸ばして、トップと2打差の10アンダー、2位タイまで浮上した。

「(初日は)一発もいい球を打っていない。スコアはよかったけど、内容的には満足していない。練習でも普通にミスショットが出ていて、ミスが出ても『そんなもんだろうな』と割り切ってプレーしていた。ショットに関しても、ピンを毎回狙う感じではなく、ちょっと安全にいこうかな、という感じでした。でもまあ、(ティーショットが)フェアウェーに行っていたので、それが大きかった。

(2日目も)調子はあまり変わらず、よくなかった。ショットも、パットも、あまり期待できなかった。それなのに順位は上がっていったので、変な感じがした。上にいるような状態ではないのに、『なんでこんな(いい)位置にいられるんだろう』って。当たりはよくないんですけど、ティーショットがうまくフェアウェーに行ってくれて、ショットも悪いなりにグリーンをとらえてくれていた。その分、楽にプレーできているんだと思う」

 決勝ラウンドに入ってからも、松山自身が納得するゴルフはできなかった。3日目は「68」とスコアをふたつ伸ばすだけにとどまって、順位は6位タイに後退した。

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