マスターズ新時代へ。日本人初優勝の可能性も限りなく大きい (3ページ目)

  • 三田村昌鳳●文 text by Mitamura Shoho
  • photo by Getty Images

 その結果を受けて僕は、「このスピースに加えて、これからはロリー・マキロイ(26歳/北アイルランド)、リッキー・ファウラー(27歳/アメリカ)、松山英樹(24歳/日本)などが、米ツアーをけん引していくと思う」と、昨年のマスターズの記事ではそんなふうに最後を結んだ(※2015年4月13日配信「松山英樹のマスターズ5位は、伊澤&片山の4位とココが違う」)。

 2015-2016年シーズンは、その予想どおりになった。前述した面々に加えて、オーストラリアのジェイソン・デイ(28歳)、アダム・スコット(35歳)らが、タイガーが魅せてきたゴルフとは、また別の次元のゲームを見せてくれている。

 今季の米ツアーでは、スコットとデイがともに2勝、スピースと松山が1勝という実績でマスターズに臨む。マキロイ、ファウラーは未勝利とはいえ(※ファウラーは欧州ツアー1勝)、決して調子が悪いわけではない。このマスターズに向けてピークを最大地点へと合わせて、オーガスタ入りをしている。

 マスターズが始まる前に「誰が勝つか?」という質問をいつも浴びせられるが、今年のマスターズほど予想しにくい大会はない。言い換えれば、「誰が勝っても不思議ではない」ということだ。

 それは当然、松山英樹にも言える。日本人選手による初優勝の可能性が、今年のマスターズでは限りなく大きい。

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