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ラ・リーガの注目の新シーズン 補強充実のアトレティコ、久保建英のレアル・ソシエダはどうなる? (3ページ目)

  • text by Sportiva

【補強が必要なレアル・ソシエダ】

 あとはレアル・ソシエダ。セルヒオ・フランシスコ新監督になりました。

倉敷 大変心配ですね。下部組織から上がってきた監督になったということは、今までの路線を続けるということであって、新しいサッカーをしていくことではない印象がまずあります。それで、移籍も出すばっかりです。マルティン・スビメンディ(アーセナル)とかやっぱり出したよねとなって、久保建英はどうするのかなと。

 久保は、今はないですよって話をしていて、クラブに関しても「今、このクラブは新しい選手が必要だ」と。「若手をどんどん上げてくるっていうのは構わないけど、経験を持った優秀な選手がいなければ戦えない」と。やっぱりそう言える久保は素敵だなと思いますし、言わないともうダメなんだろうなっていう感じには見えました。

 何かイマノル・アルグアシル監督に頼りきっていたという感じがしていて、彼自身のサイクルの終わりがそのまま訪れて、このまま終わるのかと寂しい感じがありましたね。

 僕はプレシーズンで、V・ファーレン長崎と横浜FCとの試合も見たんですけど、基本的にやっぱり変わらないですね。丁寧にボールをつなぎながら、前線に配給していく形で。4-3-3がベーシックな形で中盤ダイヤモンドの4-4-2も試していたけど、あんまりうまくはいってなかったです。

 そのなかで久保は絶対的な中心選手になると思うんですけど、もう久保頼みだけにはしてほしくない。久保も間違いない選手なんですけど、やっぱり周りがあってさらに生きますから。

倉敷 ヘタフェというファウルが多い印象のチームあるじゃないですか。じゃあ、レアル・ソシエダとどっちが多いかというと、カードの数はダントツでヘタフェが多いんだけど、実はファウルを犯している数はレアル・ソシエダが多い。

 レアル・ソシエダってそういうチームなんですよ。戦いながらスマートに見せるのがうまいんです。その象徴がたとえばミケル・メリーノ(現アーセナル)だったりしたんですが、ああいう選手がいなくなってしまいました。前のほうでそういう選手たちが久保をやりやすくしていたのがレアル・ソシエダのいい時だったわけで、戦えるインテリオール(インサイドハーフ)が出てこないと厳しい。

 ブライス・メンデスとかはいるんですけどね。

倉敷 ブライス・メンデスが久保の隣にいてくれたらいいんですけど、昨シーズン僕が思っていたのは、なんで順番に使うのよと。どうしてどっちか下げるのよって。

 それは「イマノルあるある」なんです。

倉敷 そうですよね!

 スカッド的にもやっぱりこれまで話してきた3チームと比べたら全然落ちるので、やっぱり補強はしないといけませんね。

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