サッカー日本代表の板倉滉と堂安律は安定感と存在感 町野修斗とチェイス・アンリはうれしい活躍 ブンデスリーガ4選手の現在地
ブンデスリーガで日本人選手たちが活躍している。10月のW杯アジア最終予選を戦う日本代表に選ばれた板倉滉や堂安律、すでに4得点の町野修斗やCL出場のチェイス・アンリら4選手のプレーぶりを、現地ドイツで取材を重ねるライターの林遼平氏が詳しくレポートする。
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【安定感のある選手として評価】
板倉滉(ボルシアMG/DF)
今回の日本代表に選ばれた板倉滉選手は、ドイツ国内でも基本的にチームのなかで安定感がある選手として評価されています。今シーズン、ここまで2勝4敗と苦しい戦いが続いていて、ちょっと失点も多いんですけど、シュツットガルト戦(9月14日)後にはジェラルド・セオアネ監督が「滉はシーズン序盤から非常にいいスタートを切っており、タックルにも非常に積極的だ」という評価を口にしていました。
サッカー日本代表の10月シリーズに招集された堂安律(左)と板倉滉(右)。ブンデスリーガでも存在感あるプレーをしている photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る 特に今季はチーム全体のやり方として、昨年以上に後ろからボールをつなぐ意識が高まっていて、板倉選手自身もいかにボールを前につなげていくかという部分にフォーカスしています。ただ、いい時間帯は前の選手がボールを受けに来てくれるけど、難しい時間帯はなかなか預けるところがない状況もあって、その辺がもう少しうまくいけば、チームとしても勝利が増えていくかなと話していました。
ただ一つ心配しているのは、先日のウニオン・ベルリン戦(9月28日)ですごくいいパフォーマンスを見せていたんですけど、肩を痛めたシーンがあったんです。現地メディアも「深刻なケガなんじゃないか」と報道していて、そこは今後少し心配です。(10月4日に行なわれたアウクスブルク戦ではフル出場を果たした)。
代表に関しては、アジアカップで少しミスがあって不甲斐ない思いをしたなかで、今後の代表で自分がもっとやっていかないといけない思いをより強めたと話していました。その点で今後の日本代表の守備陣を彼がどれだけ引っ張っていけるかは、ポイントになってくると思います。
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著者プロフィール
林遼平 (はやし・りょうへい)
1987年生まれ。埼玉県出身。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることに。帰国後、サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして各社スポーツ媒体などに寄稿している。2023年5月からドイツ生活を開始。