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セリエA再開にウルトラスが猛反発。
「犠牲者にリスペクトを!」 (6ページ目)

  • パオロ・フォルコリン●文 text by Paolo Forcolin
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 6月13日に試合が再開された場合も、当面は無観客で行なわれる予定だ。

「それではサッカーの醍醐味が失われてしまうし、何も確実なことがないのに再開をしてしまえば、流行の第二波が起こるのではという恐れがある」

 そう言うのは、アタランタのウルトラスのリーダーだ。アタランタは今シーズンすばらしい躍進を遂げていた。リーグがストップした時の順位は4位で、来シーズンCL出場の可能性も大いにある。しかし同時に、アタランタのあるベルガモはもっとも被害を被った町の一つでもある。

「(アレハンドロ・)ゴメスがゴールを決めたとしても、今は素直に喜ぶことはできない。亡くなった人、大切な人を亡くした人へのリスペクトがまるでない」

 彼はアタランタの会長にメッセージを送り、ベルガモのスタジアムの入り口に、次のような横断幕を掲げた。

「我々の痛みをお前たちは忘れようとしている。しかし、街に人がいなくてはサッカーに意味はない」

 トリノのウルトラスのリーダーの声明はより過激だ。

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