2018.03.06

CLパリ対マドリーで大逆転はあるか。
欧州番長の3人が可能性を探る

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蹴球最前線──ワールドフットボール観戦術── vol.10

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 2017-2018シーズンの後半戦、各地で最高峰の戦いが繰り広げられる欧州各国のサッカーリーグ。この企画では、世界トップの魅力、そして観戦術を目利きたちが語り合います。

 サッカーの試合実況で日本随一のキャリアを持つ倉敷保雄、サッカージャーナリスト、サッカー中継の解説者として長年フットボールシーンを取材し続ける中山淳、スペインでの取材経験を活かし、現地情報、試合分析に定評のある小澤一郎──。

 今回のテーマは、チャンピオンズリーグ(CL)、決勝トーナメントの注目カードである、パリ・サンジェルマン対レアル・マドリーのセカンドレグ。追い詰められたパリのウナイ・エメリ監督はどのような策を講じてくるのか? ネイマールがケガで戦列を離れた影響は? ジダン監督は布陣を変更してくるのか? 欧州サッカー通の3人が討論しました。

――前回はCL決勝トーナメント1回戦第1戦をプレビューしてもらいましたが、今回はその続編として、第1戦を詳しく振り返ったうえで第2戦を展望していただきたいと思います。まずは、3月6日に第2戦が行なわれるパリ・サンジェルマン対レアル・マドリー戦からお願いします。

第1戦で勝利して有利な立場にあるレアル・マドリーのジダン監督倉敷 パリが先制しながらホームのマドリーが3対1で逆転勝利を収めた第1戦。前回のプレビューで僕らはパリのエメリ采配に少なからぬ疑念を抱いていたわけですが、本当にそこがポイントになってしまったような印象でした。まず先発メンバーからチェックしませんか。

中山 試合当日、チアゴ・シウバがベンチスタートになったという速報をフランスのレキップ紙の電子版が流したのですが、それを見た時に「え?」と驚きました。確かにマルキーニョスとプレスネル・キンペンベのフレッシュなセンターバックコンビはスピードもあるし、最近は安定してきているとは思います。しかし、経験がものを言うこの大一番で、まさかキャプテンをベンチに置くという選択をするとは思いませんでした。

 しかも、アンカーには21歳のジオヴァニ・ロ・チェルソを抜擢しました。故障明けのティアゴ・モッタのコンディションが万全でなかったのはわかりますが、だとしたらシーズン前半戦のようにアドリアン・ラビオをアンカーにして、マルコ・ヴェッラッティとユリアン・ドラクスラーの3人で中盤を構成するべきだったと思います。