トップ下も経験。大迫勇也はドイツ2部で何を得たのか (4ページ目)

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei
  • photo by Getty Images

「右に蹴ろうかな、左に蹴ろうかなと迷ったら俺的には良くない方に進んじゃう。右って決めたら右。迷った時ほど外しているイメージがある」

 ドイツ2部での半年間を終えた大迫が、一番成長したと感じたのはどの部分だったのだろうか? そんな問いに対して、大迫は「どうだろうね……」と少し間を置きながら、「ゴールに向かうこと」と答えた。

「やっぱりゴールは大事だなとあらためて思ったし、ゴールに対して、自信を持つことができるようになった。やっぱり自信を持つことは大事かなと思いました」

 もともとストライカーとしてゴールへの意識は高かったが、ゴールに向かうプレイや姿勢など、得点を奪うための全てを大迫はこの半年で高めることができた。そしてドイツの地で残した結果は自信になった。

 チームに加わった当初、大迫はこんなことを言っていた。

「ここでステップアップして、どれだけ上に行けるかっていうのを試しに来た。それができなかったらそれだけの選手だと思う。できるようにはしたいですけどね」

 6ゴール3アシスト。「それだけの選手」でないことを証明するのには十分すぎる結果ではないだろうか。そんな大迫はサッカー王国でどんな成長した姿をみせてくれるのか。それを「楽しみ」にしているのはもちろん本人だけではない。

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