2013.12.06

今季初の連敗。バルサは落日を迎えたのか

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi
  • 川森睦朗●写真 photo by Mutsu Kawamori/MUTSU FOTOGRAFIA

 チャンピオンズリーグ(CL)のアヤックス戦、リーガのビルバオ戦と、約9ヵ月ぶりに公式戦2連敗を喫したバルセロナ。連敗という結果以上に試合内容の悪さに対して、カタルーニャの地元メディアからは厳しい声が出ている。

“これは我々のバルセロナじゃない”

メッシ、バルデスという攻守の要を欠く中、チームを引っ張るピケとイニエスタ(左) 12月1日のアスレティック・ビルバオ戦に0-1で敗れた翌日、地元紙『Sport』の1面を飾った見出しはチームに対する失望の言葉だった。FWメッシ、GKビクトル・バルデスら攻守の要を欠いているチームは、CLでのアヤックス戦敗北の悪いイメージを払拭するためにも、ビルバオ戦では勝利だけでなく内容も求められていた。

 だが、バルセロナはビルバオの激しいプレスの前に自分たちのアイデンティティであるパスサッカーを封じられてしまう。前半の半ばまでこそ良かったものの、時間の経過と共に自信にあふれたプレイは影を潜め、王者の風格を見せることはできなかった。さらに得点が必要な状況で、チームの象徴であるシャビ、イニエスタが交代。「一時代の終焉」とアンチバルサが騒ぎ立てる材料を与えてしまった。

 また、貴重なバックアッパーである生え抜きのFWテージョ、SBモントーヤが、出場機会の少なさからチーム退団を検討していることを示唆するなど、主力に多くの故障者がいるピッチ内だけでなく、ピッチ外も騒々しい。バルセロナを包む雰囲気はこの数年間では見ることのなかった悲観的なものになっている。