福田正博が指摘。リオ五輪で露呈した日本サッカー界の根深い問題点 (5ページ目)

  • 津金一郎●構成 text by Tsugane Ichiro

 リオ五輪前、日本はナイジェリア対策として、ガーナと南アフリカと親善試合をしたが、それだけでは"国際経験"を積んだとは言えない。真剣勝負でしか経験できないことが多いからだ。

2ゴールを決めた浅野拓磨はアーセナルに移籍 photo by JMPA2ゴールを決めた浅野拓磨はアーセナルに移籍 photo by JMPA 選手は頭ではアフリカの選手の身体能力の高さを理解していたはずだが、ピッチで戦ってみないとわからないことは多い。実際、リオ五輪のナイジェリア戦、日本はファーストコンタクトで右サイドの2選手がかわされたことから失点を喫した。

 アフリカの選手は、日本選手の予想を超えたところに足が伸びてきたり、ボールに追いついたりする。そのためJリーグやアジアでの対戦ではミスにならないプレーも、結果的にミスになってしまう。90分間しかない試合でアフリカの選手の動きに慣れてアジャストしろというのは酷というものだ。

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