サッカー日本代表「若手・中堅・ベテラン」の黄金比率を考える

 日本代表は11月12日のシンガポール戦を3-0、続く11月17日のカンボジア戦を2-0で勝利し、W杯2次予選グループEの首位に立った。

 公式戦である以上、どんな相手であれ結果を残すことが重要だ。しかし、試合内容について言及すれば、手放しで喜べないものだったと言わざるを得ない。

 その要因は、ハリルホジッチ監督が格下相手の2試合で計20人の選手を起用し、チーム内に競争をもたらそうとしたものの、その狙いが裏目に出たからだ。「来年からは選手を絞っていく」と公言しているハリルホジッチ監督としては、多くの選手の適性を見きわめるために20人も起用したのだろう。

カンボジア戦では、シンガポール戦から先発が8人入れ替わった photo by Matsuoka Kenzaburoカンボジア戦では、シンガポール戦から先発が8人入れ替わった photo by Matsuoka Kenzaburo シンガポール戦は、まだ収穫はあった。1トップに金崎夢生、トップ下に清武弘嗣、ボランチに柏木陽介を起用し、3選手ともにリーグ戦で見せる特長や好調さを存分に発揮した。

 鹿島で好調を維持する金崎は、もっと早く代表に招集してもよかったと思うが、前半20分に均衡を破る代表初ゴールを決めて招集即スタメンで一発回答。決定力不足に悩む日本代表にとっては光明になりうる可能性を見せた。

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