2013.10.18

ザックジャパンを支配する閉塞感の正体

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福田正博 フォーメーション進化論

 セルビア、ベラルーシとアウェーで戦った東欧遠征は2連敗で終わった。0-2、0-1という結果もさることながら、それ以上に問題だったのは、試合内容だ。攻守両面において、ザックジャパンのストロングポイントが見られなくなってしまった。

 その要因のひとつは、試合勘が失われている選手が何人かいたことだろう。

セルビア、ベラルーシに連敗したザックジャパン。2戦連続してスタメンは同じだった 6月のコンフェデレーションズカップの頃は、ヨーロッパのシーズンが終わったばかりで疲弊していたり、ケガを抱えたりしている選手が何人かいた。ザッケローニ監督も「ヨーロッパのシーズンが始まれば、解決できる問題だ」と話していたが、いざシーズンが始まると、別の問題が浮上してきた。香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)や吉田麻也(サウサンプトン)が所属クラブでまったく試合に出られなくなってしまった。

 プロサッカー選手は、「毎週末、試合に出る」というサイクルの中でコンディションを整え、ゲーム勘を養い、自信を積み上げていくものだ。いくら「練習している」「紅白戦をこなしている」と言ったところで、それは公式戦の実戦経験とは雲泥の差がある。

 この2試合、やはり香川のプレイはどこかキレがなく、パスを出すタイミングがほんの少し遅かったり、ボールを持ち過ぎて奪われてしまう場面があった。吉田は、致命的なミスを犯したわけではないが、どこか自信なさげで慌ててしまうようなシーンがあり、堂々とコーチングしている姿はほとんど見られなかった。

 同じことは長谷部誠にも言える。今季、ヴォルフスブルクからニュルンベルクに移籍して試合に出られるようになったが、その前の2シーズンは、年間を通して起用されていたわけではない。また、試合に出られたとしても、サイドバックで出場することが多かった。