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サッカー日本代表の新戦力が機能しないのはなぜか ベネズエラ戦で露呈した「メカニズムの欠如」 (2ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Shigeki Sugiyama

【選手が代わっても再現できる戦術がない】

 確かに前半の内容は悪かった。前線の3人(後藤、齋藤、佐藤)が機能していなかったことと、それは深い関係があった。特に前半の終了間際はピンチの連続だった。GKに関しても、小久保からより信頼の置ける鈴木に代えたくなった理由は推察できる。

 そこには、どんな試合にも勝ちたい勝利至上主義者、結果至上主義者がハマりやすい罠が広がっていた。目の前で起きている状況に森保監督が耐えきれなくなったことは、その早すぎる交代で露呈した。

 だが、そのベストメンバー主義は、特定の選手に負荷を掛ける行為でもある。サッカー選手にケガはつきものとはいえ、メンバーのほとんどは、招集されるたびに欧州と日本の長期移動を余儀なくされる。日本代表監督は、欧州から見れば日本がオーストラリアに次いで遠い国であることを忘れてはならない。

 日本代表界隈でケガ人が続出していることと、それは深い関係があると筆者は見る。欧州組の出場時間に制限を設けるべき、出場時間を厳格に管理すべきとは、筆者が前から述べていることだが、森保監督に伝わっている様子はない。少しでも苦境に陥ると、彼らをピッチに送りたがる。

 この日の会見でも、森保監督は「FIFAランクを上げること」を勝ちにこだわりたい理由に挙げているが、ベネズエラ相手にホームの親善試合に勝ったところで、ポイントは大して上昇しない。ランクを頑張って維持したところで、ワールドカップの抽選会で運に恵まれなければ厳しい組に入ることは、前回大会で学んだばかりだ。これも率直に言って方便である。その結果至上主義には、うんざりするばかりだ。

 むしろ負けたほうが薬になると考える筆者にとって、主審の判定は恨めしいものとなった。

 話を試合に戻せば、若手と言っても後藤はワールドカップ出場組で、佐藤も代表キャップ5を数える。まったくの新人は攻撃陣の3人のなかでは齋藤のみだ。機能しない理由を「選手が若いから」で終わらせてはいけない。

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