2019.06.04

「韓国の久保建英」らタレント豊富な宿敵に
U-20日本代表はどう挑む

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

 U-20ワールドカップで、すでに決勝トーナメント進出を決めていた日本だが、その1回戦で対戦する相手は、グループリーグのすべてが終わる最後の最後までわからなかった。

 B組2位の日本が決勝トーナメント1回戦でするのは、F組2位。ところが、このF組が大混戦となったからだ。

 ポルトガル、韓国、アルゼンチン、南アフリカが入ったF組は、グループリーグ最終戦を前に、すべての国が日本の対戦相手となる可能性を残していた。

 しかも、同時刻にキックオフとなった韓国vsアルゼンチン、ポルトガルvs南アフリカの2試合は、どちらも1点を争う接戦に。試合終了の瞬間まで、ひとつのゴールが順位を入れ替えかねない、ハラハラドキドキの展開で推移した。

 はたして、日本との対戦が決まったのは韓国。アルゼンチンを2-1で下した韓国は、勝ち点6でアルゼンチンと並び、得失点差で及ばなかったもののF組2位となった。

日本が決勝トーナメント1回戦で対戦する韓国 韓国にとって最後のアルゼンチン戦は、引き分ければ、少なくとも3位でのグループリーグ突破が確定する試合。と同時に、アルゼンチンにとっては、引き分けで首位通過が決まる試合だった。

 韓国はアルゼンチンに敗れると、グループリーグ敗退が濃厚。その一方で、勝利したとしても、2位以上になる保証はなかった(結果的に、韓国が2位になったのは、ポルトガルが南アフリカと1-1で引き分けたためだ)。

 要するに、勝っても引き分けても3位に終わる可能性がある以上、アルゼンチンと”暗黙の了解”のもと、無難に引き分けに持ち込む手もあった。それはアルゼンチンにとっても悪い話ではなかったからだ。実際、2年前の前回大会でほぼ同じ状況となった日本vsイタリアでは、2-2で迎えた試合終盤、両チームの退屈なパス回しが延々と続いた。

 しかし、「決勝トーナメント(進出の条件)は考えていなかった。目の前のアルゼンチンとの試合だけに集中していた」と、韓国のチョン・ジュンヨン監督。試合はアルゼンチンの攻勢でスタートしたものの、アルゼンチンの攻撃が停滞し始めた30分あたりから、徐々に韓国がチャンスを作り始めた。