2018.08.19

アジア大会でリベンジを。
立田悠悟にはJ1で経験を積んだ自信がある

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by Nikkan sports/AFLO

 おっとりとしたしゃべり口調はいつもと変わらない。言葉にとりたてて力強さが感じられたわけでもない。

 しかし、秘めたる闘志と今大会に懸ける意気込みは、しっかりと伝わってきた。

ネパール戦では3バックの中央でピッチに立った立田悠悟 インドネシアで開催中のアジア大会。パキスタンとの第2戦の翌日、練習を終えたばかりの立田悠悟(清水エスパルス)はときおり汗を拭いながら、語った。

「Jの試合に出るうちに自信がついてきて、やれるな、っていうのを感じているなかで迎えたアジアの大会なので、選ばれたときからモチベーションはすごく高いですし、目の前の相手を倒してやるっていう意識でプレーしている。自分がやらなければならないっていうのは、強く思っています」

 もちろん、代表に選出されれば、誰もがモチベーションを高めて大会に臨むものだろう。しかし、立田にとって大きな意味を持つのは、今大会が”アジアの大会”ということだ。

「あれがあったからこそ、今、Jリーグで出られていると思うし、あそこでいろんなことを学んだ。いろんな経験をして、今ここにいる。前回逃しているぶん、今回は優勝するという強い気持ちがチームにあるので、本当に優勝したい」

 今年1月に中国で開催されたU-23アジア選手権。3戦全勝でグループステージを突破したU-21日本代表は、準々決勝でこの大会で優勝したU-23ウズベキスタン代表と対戦すると、次々とゴールを割られて0−4の完敗を喫し、優勝の夢を打ち砕かれた。

 この試合で、3バックの中央を務めていたのが、立田だった。

 試合後、立田はやや呆然とした様子で、自身が関与した2失点目――ゴール前で立田がボールを奪われ、ゴールを許したことを悔やむと、「もっとプレーの質を上げないといけない。今の自分のレベルではアジアの2、3歳上には通用しないと感じた」と、言葉を絞り出すように言った。