2017.09.20

ハリルに推薦。長谷部のサブは
「周りが輝く」柏の大谷秀和がぴったり

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 窪田亮●撮影 photo by Kubota Ryo

W杯出場を決めた今、代表で試してほしい選手(1)
大谷秀和(MF/柏レイソル

 最近の日本代表戦では、MF長谷部誠の不在による影響が浮き彫りになっている。

 今年行なわれたW杯アジア最終予選、UAE、タイ、イラク、そして9月のサウジアラビア戦と、長谷部がケガで欠場した試合は戦術的に穴だらけだった。一方、8月のオーストラリア戦で出場するや、攻守のバランスを崩すことなく勝利に貢献した。

 代役を務めた山口蛍、今野泰幸、井手口陽介らは有力なMFである。守備は果敢で、ゴールに迫る強度も高く、貴重な得点まで決めている。自らの力を恃(たの)みとし、チームのために働ける選手たちだ。

 しかし長谷部は自らを殺しても、周りの動きをよくする異能を持っている。センターバックを適時に補強し、中盤の選手を気持ちよくプレーさせ、FW、DFとのライン間隔を調整。気が利く選手であり、長谷部がいないとチームに微妙だが乱れが出て、そこを敵に突かれてしまう。

 では、長谷部の代役はいないのか?

「欲を出さない、もしくは隠せること。それがボランチの条件だと思う」

 柏レイソルで中盤を司(つかさど)る大谷秀和(32歳)は語っている。

柏レイソルの主将、大谷秀和。代表で試してほしい選手のひとりだ 大谷は柏ひと筋15年目になる。驚くべきことに、23歳でキャプテンマークを巻いている。以来、Jリーグ、天皇杯、ナビスコカップ(現行のルヴァンカップ)、ゼロックスカップなど国内のクラブタイトルはすべて手にしてきた。