マンネリ日本代表に変革のとき。ハリルの「本田外し」は発動するのか (2ページ目)
そして、真打ちはFW大迫勇也(ケルン/ドイツ)。「点を取ることしか考えていなかった。ゴール前でパワーを使えるように、中盤はキヨ(清武)くんに任せようと思った」と振り返るストライカーは、有言実行の2ゴールを決めた。
こうした積極的な新戦力の起用は、やはりもっと早い段階、例えば、昨年のW杯2次予選からでもやっておくべきだった。そうすれば、現在の日本代表にここまで強い閉塞感が漂うこともなかったに違いない。
親善試合ひとつで、初先発組の評価を下すのは早計だが、少なくとも彼らが今後の可能性を感じさせるプレーを見せたことは確かだ。
さて、新戦力が好印象を残したのとは対照的に、酷いパフォーマンスを露呈したのが、MF本田圭佑(ミラン/イタリア)だった。常に肩で息をしているかのように動きは重く、ボールを受けても簡単に失うシーンが目立った。
同様に、大迫と交代で61分から出場したFW岡崎慎司(レスター・シティ/イングランド)もまた、この試合では低調なパフォーマンスに終始した。本田と比べれば、出場時間が短いというハンデはあったが、消えている時間が多く、ゴールを量産していた頃のようなハツラツさは見られなかった。
こうなると、注目すべきは11月15日に行なわれる、W杯最終予選のサウジアラビア戦だ。早い話が、本田や岡崎を外し、新戦力が抜擢されるのか、である。
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