これぞ最強メンバー! PL学園の同級生、平石洋介と上重聡が選ぶ「松坂世代ベストナイン」 (3ページ目)
【いい投手にはいい捕手が必要】
――では、捕手もお願いします。
上重 いつも實松一成(元日本ハムほか)が出てくるんですけど、最近あらためて甲子園を振り返ってみて、横浜高校の強さって、もちろん松坂大輔なんですけど、小山良男(元中日)もいい選手なんですよ。私は春も夏も、小山に打たれているんですよね。松坂をリードしていたのは小山良男だと思うので、今になって評価が上がってきました。どうですか?
平石 確かにピッチャーがすごいって言っても、キャッチャーがしっかりしてないと。だから、僕もあの夏に潰しにかかろうと思ったのは、小山良男だったんですよ。良男はアリだね。
上重 みんな高校時代しか見てないんですけど、実は亜細亜大学に進学して、木佐貫洋(元巨人ほか)、永川勝浩をリードしているんです。もちろんふたりともいいピッチャーなんですけど、そこをいいピッチャーにしているのは、キャッチャーの力もあると思うので、あらためて小山良男っていいキャッチャーだなと思いました。
【内野手も有名選手ばかり】
――続いてファーストをお願いします。
平石 僕は、小谷野栄一(元日本ハムほか)。あと後藤武敏(元西武ほか)とか。栄ちゃんは成績も残しているし、やっぱり野球に対する頭もいいし、ものすごく考えていろんなことをやっていた人間ですね。どう?
上重 いいね。(小谷野は)これまたストーリーがあって、松坂大輔と中学時代に同じチームだったんですよ。で、(創価)大学時代には(4年時の大学選手権で)和田毅から4打数4安打で、プロ注目の選手になってプロに進んだんですよ。われわれもセンバツで創価高校と対戦経験があって、入れときたいなっていう選手です。
――では、セカンドをお願いします。
平石 東出輝裕(元広島)。
上重 いいと思う。ここも春のセンバツで対戦をして、その時、東出がピッチャーをやっていて、バッティングのセンスもよかった。
平石 ピッチャーとしても意外とよかったよね。
上重 よかった。私もすごい勉強になったんですけど、初球を128キロぐらいで入るんですよ。で、2球目が133キロぐらいでストライクに入って、最後は138キロを投げるんです。同じストレートでも、最後の球が速く感じるんです。
平石 確かに、めっちゃ速く感じた。
――脱力感のあるフォームだったんですね。
上重 そうですね。高校の日本代表で同じチームで、どの試合だったか覚えてないんですけど、スクイズのサインが出て、バットを放り投げるようにして、実際に最後はバットが手から離れているんですけど、それにボールを当ててスクイズしたんですよ。そういうセンスを感じる選手でしたね。
平石 当時、俺と東出の顔が似てるって言われていたよ(笑)。
上重 鼻の高さが似てる(笑)。
平石 どうでもいい話なんですけどね、ほんまに(笑)。
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