今シーズンいまだ一軍登板なし。斎藤佑樹「もうこんな時期......焦りはある」 (6ページ目)

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta
  • photo by Ichikawa Mitsuharu(Hikaru Studio)

---- でも、さすがにもう、昔のようにスピードを出そうとして変に力んでしまって、どこかを痛めるような轍は踏まないと思えますよね。

「うーん、そこはわかんないです(苦笑)」

---- やっぱり、ムキになっちゃうんですか。

「それは、ムキになることもありますよね。それで抑えたときは嬉しいし、その場だけは『もう壊れてもいい』と思っちゃいますから......そういう感情は理屈とはかけ離れているんですよ」

---- では今、斎藤投手が示さなくちゃいけないと思っていることは何ですか。

「それは野球に対する情熱です。この先、野球を続けていくうえで、その情熱が一瞬でも冷めるようなことがあってはならないと思っています。僕が野球を好きでやってるのは当たり前だし、やらなくちゃいけないと思うのも当たり前。でも、その情熱にいろんな人たちが応えようとしてくれていることは当たり前じゃない。だからこそ、僕はいつも野球に対して情熱を持っていなくちゃならないし、どんなことがあっても頑張れるんだと思っています」

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