吉川尚輝が絶望から復活。超一流のスピードが守備では弊害になっていた (6ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Taguchi Yukihito

 インタビューが終わったあとの試合、吉川はラッキーな内野安打もあり、4打数2安打と今季初のマルチヒットを記録した。結果が出ない状況にもかかわらず、吉川が泰然としているように見えた理由は「バッティングを考える時間」がたくさんできたからなのかもしれない。

 2020年のプロ野球は今までになく短いシーズンになる。それでも、吉川尚輝が長く試合に出続けられれば、野球ファンは彼の超人的なプレーを存分に堪能できるシーズンになるだろう。

(参考文献『内野守備の新常識』 井端弘和著/廣済堂出版)

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