「虎キラー」巨人・ポレダとランディ・ジョンソンの意外な共通点 (3ページ目)

  • 高松正人●文 text by Takamatsu Masato
  • photo by Kyodo News

 ポレダはジョンソンとの初対面に感激。こんなチャンスはないとばかりに技術的な質問を投げかけ、最初は緊張しながらの応答だったが、「投球時の体の使い方など、アドバイスをもらった」という。そのほかにも、日本の野球や生活のことなど、至福の時はあっという間に過ぎた。

「僕とは比べものにならないぐらい実績があるけど、ずっと手本にしていた投手。フレンドリーに話をさせてもらったよ」

 興奮はしばらく冷めなかった。

 ポレダは、メジャー時代は先発に定着できず、ほとんどがリリーフ登板だった。日本に来てから再び先発でやっているが、走者を出すと揺さぶられ、制球を乱すこともある。それでも日本の野球に順応しようと少しずつ克服してきた。

「巨人に来て、今こうして先発をさせてもらい、調整を任せてもらっていることが嬉しいんだ」

 ジョンソンにはまだ遠く及ばないが、ジョンソンを彷彿(ほうふつ)させるダイナミックな投球は、多くの日本のファンの目に強く焼きついているに違いない。ポレダのストレートの威力と存在価値は日々高まっている。

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