WBC初優勝を狙う米国、プエルトリコが絶好調で侍ジャパンを迎え撃つ (2ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Getty Images

「雰囲気は素晴らしかった。ポストシーズンにプレーした経験はないけど、こんな感じなんだろうね。アドレナリンが湧き出して、みんな集中していたよ」

 1次リーグ中には、イエリッチがそんな初々しいコメントを残していた。多くのアメリカ選手たちはまだ全国区ではないが、逆に、そうであるがゆえに、今大会に対するモチベーションは高いのかもしれない。

 もともと才能に溢れたアスリートたちが、モチベーションを掻き立てられれば強いのは当然。20日(日本時間21日)から始まる決勝ラウンドでも、これまでWBCでは苦しんできたアメリカが優勝を果たせるかどうかが注目ポイントになる。ここまで全勝の日本、プエルトリコ、あるいは勢いのあるオランダを打ち破り、王国は初めての頂点にたどり着けるのだろうか。

 まずカギを握るのは、準決勝の日本戦で先発予定のタナー・ロアークだろう。1次ラウンドのドミニカ共和国戦では、1回3分の1を投げて3失点と打ち込まれたロアークが、持ち前の安定感を取り戻せば攻略は容易ではない。序盤イニングをうまく乗り切れれば、アンドリュー・ミラー、デビッド・ロバートソンといった強力ブルペン陣に繋ぐことができる。いずれにしても、底力のある日本とアメリカの対戦は、終盤までもつれ込む大激戦になる可能性が高そうだ。

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