【MLB】2015年は記録ラッシュ!歴史を塗り替える男たち (4ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
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 そして最後は、ピッチャーを取り上げたいと思います。トロント・ブルージェイズのマーク・バーリーが、あと1勝でメジャー通算200勝を達成します。現役ピッチャーで200勝を達成しているのは、ジャイアンツのティム・ハドソン(214勝)、ヤンキースのCC・サバシア(208勝)、そしてニューヨーク・メッツのバートロ・コローン(204勝)の3人しかいません。バーリーはメジャー2年目の2001年から14年連続ふたケタ勝利をマークしており、その間ずっと1シーズン200イニング以上を投げているタフガイです。まだ35歳なので、今シーズンも同じペースで白星を積み重ねていけば、上記の3人を抜いて現役最多となる可能性も十分にあり得るでしょう。

 かつては殿堂入りするピッチャーの基準として、バッターの「3000本安打」「500本塁打」に相当するのは、「300勝」と言われていました。しかし、時代とともに野球も変化し、先発投手が勝ち星を重ねるのは難しくなってきました。今のメジャーリーグで200勝をマークするのは、すごいことだと思います。

 2015年も開幕早々から、希代のメジャーリーガーたちが大記録を打ちたてようとしています。今回、取り上げた彼らは、ぜひともチェックしておいてください。

プロフィール

  • 福島良一

    福島良一 (ふくしま・よしかず)

    1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima

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