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【夏の甲子園2026】「ひとりだけ社会人選手が混ざっているよう」 現地取材記者が選ぶ大会ベストナイン後編 (5ページ目)

 プレーヤーとしての華で言えば、田山纏(仙台育英)もすばらしかった。開幕戦で本塁打を放ったシーンは、まるで時間が止まったかのように画になった。本人が目指す高卒でのプロ入りに向けて、強烈なアピールになったはず。上の世界でも「田山劇場」を演じてもらいたい。

 夏の大会として初導入になった指名打者は、伊澤拓真(東海大甲府)を選びたい。ひと振りで目を惹く、スイングの圧力を持った強打者。昨夏も山梨大会で見ているのだが、当時は印象に残らなかった。相当に努力を重ねたのだろう。今後もバットで野球人生を切り拓いてもらいたい。

 守備の重要性を示してくれたのは、池田聖摩(横浜)、黒川梨大郎(智辯和歌山)だった。

 池田は三遊間の難しいバウンドを逆シングルで捕球し、強肩を生かしたスローイングで刺すシーンがインパクト絶大だった。課題の打撃でも、グリップ位置を変えたことで停滞を抜け出した。もともと潜在能力は誰もが認める存在だったが、名実ともに「高校ナンバーワン遊撃手」へと成長した感がある。

 黒川は、昨夏は遊撃だったが、今夏は三塁で強烈な打球を次々にさばいてみせた。昨夏は1300グラムの極太木製バットを使っていたが、今夏は金属バットを使用。野球選手としてステージを高めるため、発展的な意味合いの金属転向だったそうだ。

 今夏はドラフト候補の数は少なかったが、人の心を動かす選手は例年と変わらず多かった。これからも心が沸き立つ選手と出会えることを楽しみにしたい。

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