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【夏の甲子園2026】「ひとりだけ社会人選手が混ざっているよう」 現地取材記者が選ぶ大会ベストナイン後編 (3ページ目)

 左翼手は花巻東の赤間史弥。180センチ、98キロの堂々たる体格から、打席では常にフルスイングを貫く。その一方で、今大会で強烈な印象を残したのが走塁だった。

 佐々木洋監督は「1年の時は走塁に興味がなかった」と振り返る。それが新田戦では、タッチアップできないほど浅い外野フライで、返球を受けた二塁手が背中を向けた一瞬を見逃さず、三塁から一気に生還。岡山学芸館戦では2度の三盗を決めるなど、結果的に本盗となった走塁も含めて4盗塁を記録した。投手としても英明戦に先発し、6回無失点で勝利投手となった。

 中堅手には、本職が右翼の横浜・千島大翼を選んだ。沖縄尚学戦では末吉良丞から適時三塁打。霞ケ浦戦では追い込まれながら、外角低めのベストボールともいえるスライダーを右翼前へ運び、勝ち越しタイムリーを放った。9番打者とは思えない勝負強さを見せ、準々決勝からは6番へ昇格した。

 右翼手は日南学園の田中皐晴。個人的には今大会ナンバーワン打者。横浜戦で左腕・小林鉄三郎の速球をとらえた右翼線への二塁打は見事だった。6回裏無死二、三塁では、その場面で登板した織田との対戦を見たかったが、申告敬遠。今大会屈指の投手と打者の勝負が実現しなかったのは、個人的には少し残念だった。

 指名打者は花巻東の古城大翔。180センチ、94キロの恵まれた体格を誇り、1年時から4番を任されてきた。当然、一発を期待される打者だが、春まではやや大振りになる傾向があった。それを夏までに修正し、甲子園では確実性も示した。横浜の織田から放った2安打にも、その成長が表れていた。

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