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【夏の甲子園2026】織田翔希の156キロ、赤間史弥の"三刀流"... 現地取材記者が選ぶ大会ベストナイン前編 (4ページ目)

 三塁手は、1年生で仙台育英のレギュラーを張った丹羽裕聖。おもに3番を打ち、4試合すべてでヒットを放つ上々の甲子園デビューを飾った。あと2年、さらなる活躍を予感させる期待も込めて選出したい。

 遊撃手は、大会2本塁打と打撃面で目に見える結果を残した天理・金本相有。初戦(2回戦)の福山戦、準々決勝の三重戦で放った2本はいずれも左翼へ美しい放物線を描く、長距離打者らしい一発だった。

 好守が光る遊撃手も多かった大会だが、新基準バット採用後では昨夏の日大三・田中諒に次ぐインパクトを残した長打力を大いに買いたい。

 外野手は、実際に守備に就いた3ポジションごとに選んでみた。すると図らずも、全員が投打二刀流の選手になった。

 まず右翼手は、投手としての出番こそ少なかったものの、打撃で鮮烈な印象を残した日南学園・田中皐晴。明徳義塾との初戦では、右中間三塁打、火の出るような遊撃ライナー(結果は併殺)、痛烈な右前打と、3打席とも完全に芯でとらえた打球を放った。第4打席では明徳・馬淵史郎監督がたまらず申告故意四球。横浜との2回戦でも右前打、右翼線二塁打とハードヒットを連発し、第3打席は再び申告故意四球となった。打棒絶好調のまま、惜しまれつつ2試合で姿を消した。

 左翼手は、自身にとって春夏4度目となる甲子園で最も充実していた感のある花巻東・赤間史弥。木製バットで右打席に立ち、4試合で打率.357。投手としても4試合すべてに登板し、先発した3回戦の英明戦では6回無失点の好投を見せた。さらに初戦の新田戦では、相手中継プレーのスキを突いて本塁へ生還。2回戦の岡山学芸館戦では4盗塁と、高い走塁技術も披露した。打って、投げて、走る。文字どおりの二刀流、いや「三刀流」の活躍だった。

 中堅手は敦賀気比の二刀流左腕・辻琉成。初戦の横手戦では4番打者として4打数3安打を放つかたわら、先発して5回無失点。圧巻だったのは、強力打線を相手に力投した智辯和歌山戦だ。延長11回途中で力尽きたものの、小気味のいい投げっぷりで強敵を最後まで苦しめた。まだ2年生。来季がさらに楽しみだ。

 最後に指名打者は、背番号2をつけて「4番・DH」を務め、3試合で打率.500をマークした佐野日大・小和田和輝。2回戦の神村学園戦では4打数4安打と大暴れした。下級生の須田凌央に正捕手の座を奪われながらも、打力で4番の座を確保し、ベンチの期待に応えた。高校野球の「DH元年」にふさわしい活躍として、強く印象に残った。

つづく>>

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