検索

【夏の甲子園2026】織田翔希の156キロ、赤間史弥の"三刀流"... 現地取材記者が選ぶ大会ベストナイン前編 (3ページ目)

大会ナンバーワン打者の呼び声が高い日南学園・田中皐晴 photo by Ryuki Matsuhashi大会ナンバーワン打者の呼び声が高い日南学園・田中皐晴 photo by Ryuki Matsuhashiこの記事に関連する写真を見る戸田道男氏(編集者兼ライター)

投手/石垣聡志(健大高崎)
捕手/西山享太郎(有明)
一塁手/小野舜友(横浜)
二塁手/楠本龍生(智辯和歌山)
三塁手/丹羽裕聖(仙台育英)
遊撃手/金本相有(天理)
外野手/赤間史弥(花巻東)
外野手/辻琉成(敦賀気比)
外野手/田中皐晴(日南学園)
指名打者/小和田和輝(佐野日大)

 今大会の投手で圧倒的な存在感を見せたのは、横浜・織田翔希だった。しかし、その織田は準決勝で散った。ここでは決勝まで勝ち上がった健大高崎のエース・石垣聡志をベストナインに推したい。

 初戦では1失点完投。準々決勝では延長10回タイブレークを無失点で切り抜け、2回戦、準決勝ではクローザーを務めて1対0の勝利に貢献した。持ち駒豊富な健大高崎投手陣にあって、まさに盤石の大黒柱だった。

 2年先輩の石垣元気(現・ロッテ)と同じ石垣姓で、こちらは沖縄・石垣島出身。八重山ポニーズで活躍し、健大高崎進学の話が持ち上がった時は「え? 群馬?」と戸惑ったというが、いまやエースナンバーを背負い、チームを背負って立つ存在になった。しかも、まだ2年生。「石垣さんと比べられるのはおそれ多い。なんとか負けないよう頑張りたい」という謙虚な人柄も好印象だった。

 捕手は、快進撃を見せた有明のマスクをかぶった西山享太郎。技巧派の工修哉、力で押す齊藤遼汰郎という「ダブル左腕」の持ち味を引き出した。アクシデントで工が離脱した3回戦以降は、エース・齊藤がひとりで投げきれるようインサイドワークに腐心。走者がいなくても時折クイックで投じる齊藤の自由奔放な投球スタイルは、よき女房役の存在あってこそだった。

 一塁手は横浜の小野舜友。2年生だった昨春の選抜優勝も経験し、すでに実績十分の選手だが、主将を務め、1番を打った今夏は目を見張るほどの活躍ぶりだった。

 とくに、中盤まで接戦となった日南学園戦、霞ケ浦戦では、ことごとくチャンスをものにする勝負強さが光った。準々決勝の花巻東戦では2度の申告故意四球。左投げの一塁手らしい軽快な身のこなしと巧みなミットさばきで、守備でもしばしば職人芸を見せた。

 二塁手は好守を誇る選手が多く、本来なら選考に迷うところだが、智辯和歌山・楠本龍生が横浜・織田から放った3ラン一発で「即決」となった。ただでさえ、楠本の二塁守備はえげつないほどの鉄壁さ。

 とくに地を這うような鋭いゴロを、まったくはじく気配もなく地面すれすれでグラブに収め、ヒット性の当たりをアウトにするシーンを何度見せられたことか。100点満点の守備力に加え、怪物投手から本塁打を放ち、天性の打撃センスも兼ね備えていることを証明した。ナンバーワン二塁手の座を揺るぎないものにした一発だった。

3 / 4

  • Googleで優先するソースとして追加

Googleの「優先ソース」について

キーワード

このページのトップに戻る