【大学野球】ドラフト戦線に現れた"最大の新星" 3年間未勝利だった関西大・米沢友翔が一気に1位候補へ駆け上がるまで (2ページ目)
「感覚的な表現になってしまうんですけど、金丸さんのストレートは横の角度から『ズドーン!』とくる感じ。米沢のストレートは、上からホップして『ビヨーン!』と伸び上がってくる感じです」
金丸が右打者のインコースへのクロスファイアーを武器にしたのに対し、米沢はホップ成分の豊富なストレートで打者のバットをかいくぐる。笠井はこうも語っている。
「米沢のストレートは自分が捕れると思ったところよりボールひとつ上にくるんです。キャッチャーが捕りづらいんですから、バッターも打ちづらいはずですよ。僕は紅白戦で米沢をまったく打てないですから」
【プロ注目の強打者を翻弄】
6月8日から開幕した全日本大学野球選手権でも、米沢は実力をいかんなく発揮した。初戦となった北海学園大との1回戦では、立ち上がりから5者連続奪三振の派手な全国デビュー。8回を投げ、被安打3、奪三振10、失点0の快投で1対0の勝利に貢献。試合後、関西大の小田洋一監督は感服したように言った。
「いつもどおりのピッチングをしてくれました。彼にとって初めての全国大会でしたけど、本当にいつもどおりでしたね」
登板後に20人ほどの報道陣に囲まれても、米沢は涼しげな風情で受け答えをした。マウンド同様に、ほどよく肩の力が抜けている印象だった。
2回目の登板となった準々決勝の金沢学院大戦では、立ち上がりに1失点。それでも、「真っすぐが(相手に)張られていると思った」と、初戦ではあまり使わなかったカーブやフォークを多投して対応。7回1失点にまとめ、チームは6対1で快勝した。
対戦した打者は、米沢に対してどんな印象を抱いたのだろうか。北海学園大の主砲である井樫太希(いがし・たいき)は、昨年の大会で特大本塁打を放ったプロ注目のパワーヒッター。そんな井樫も、米沢の前に3打席3三振に倒れている。
「実力の差を感じました。米沢くんのストレートは、球が放たれてから一瞬できて、ホームベース板の最後のひと伸びがあると感じました。コントロールもいいし、こんなピッチャーは北海道ではまず見たことがないですね」
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