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【夏の甲子園2025】来年のドラフト候補「四天王」をスカウトはどう見たのか? 「間違いなく1位」「無双するかもしれない」 (3ページ目)

  • 田尻賢誉●文 text by Tajiri Masataka

聖隷クリストファーを初の甲子園へと導いた髙部陸 photo by Matsuhashi Ryuki聖隷クリストファーを初の甲子園へと導いた髙部陸 photo by Matsuhashi Ryukiこの記事に関連する写真を見る 上記3人は選抜にも出場し、大会前から注目されていたが、今大会で新たなスター候補に名乗りを上げたのが髙部陸(聖隷クリストファー)。174センチ、68キロと、4人のなかではもっとも華奢だが、投げるボールは遜色ない。

 甲子園で145キロをマークしたストレートに加え、130キロ台のカットボールの威力が抜群。強打の明秀日立、西日本短大付打線を手こずらせた。

「今大会は決して万全な状態ではなかったんだけど、よく投げたと思いますね。コントロールはまだまだですが、球の強さやキレで抑えられるピッチャーですよね。これで制球力が上がれば、無双するかもしれない。それぐらいの能力はあります」(セ・リーグスカウトB氏)

「もともと真っすぐの質はよかったんですが、カットボールを覚えて劇的に変わりました。『こんなに変わるの?』っていうぐらい。ここにツーシームの精度が上がってくれば、打たれないでしょう。間違いなく上位候補ですね」(パ・リーグスカウトC氏)

 3年生の話題を振ると渋い顔を見せたスカウトたちも、2年生の話になると饒舌になった。それほど、彼らの将来が楽しみなのだ。

 体調不良のなか投げ続けた織田、仙台育英戦で169球を投げた末吉のように、疲労は相当溜まっているはず。とにかく、故障には気をつけてほしい。きっちり鍛えることができれば、来年春には大きくパワーアップした姿が見られるはず。その日を楽しみに待ちたい。

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