【夏の甲子園2025】来年のドラフト候補「四天王」をスカウトはどう見たのか? 「間違いなく1位」「無双するかもしれない」 (2ページ目)
初戦の敦賀気比戦で完封勝利を飾った横浜・織田翔希 photo by Ohtomo Yoshiyukiこの記事に関連する写真を見る その菰田よりも全国的に先に名前を売ったのが織田翔希(横浜)だ。この世代では誰よりも早く甲子園で150キロをマークし、今年春の選抜では優勝の立役者となった。
「菰田くん同様、織田くんも来年の1位でしょう。菰田くんと違って、織田くんは逆に細さ(185センチ、75キロ)が魅力。体ができてくれば、大きく変わる可能性がある。コントロールもまだまだアバウトですが、それもまだ伸びしろがあるということですからね」(セ・リーグスカウトD氏)
「サイズがあるし、上から投げ下ろす角度がありますよね。対戦したチームの監督に聞くと、健大高崎の石垣(元気)くんよりも織田くんの真っすぐのほうが速いという人もいました。スピードガンでは3、4キロほど織田くんのほうが遅いですけど、体感スピードは石垣くんより速いと。やっぱり、上から投げてスピンがかかっているのと、角度があるから打者の目線が上がってしまう。それでそう感じるんでしょう」(パ・リーグスカウトA氏)
「この夏はフォークを投げていましたよね。これまではチェンジアップとカーブしか投げてなかったんです。フォークの精度はまだまだですけど、あれが使えるようになれば球数も減ると思うのでいいですよね。来年の1位候補といっていいかなと思います」(パ・リーグスカウトC氏)
金足農戦で3安打完封、14奪三振の快投を見せた沖縄尚学・末吉良丞 photo by Matsuhashi Ryukiこの記事に関連する写真を見る
【急成長を遂げた2人の左腕】
太ももサイズが驚異の71センチを誇る末吉良丞(りょうすけ/沖縄尚学)も、この夏の甲子園で名前を上げた。選抜ではボールが荒れる印象があったが、今大会は低めにビシッと投げきる制球力が光った。
「春はコマンド(コントロール)が低く、変化球もよくなかった。それがこの夏は、ずいぶんよくなった印象がありました。春からの成長をすごく感じました。ただ才能だけでやっているのではなく、しっかり練習して段階を踏んでいるという選手というのがわかる。そういう意味でも、来年も期待できる。もちろん、上位候補です」(パ・リーグスカウトA氏)
選抜時はまだ精度の低かった落ちる球も習得。沖縄尚学の比嘉公也監督は投手育成に定評があるだけに、まだまだ伸びそうだ。
2 / 3