【夏の甲子園2025】快進撃の伝統校・県岐阜商の歴代ベストナインを選ぶ 悲運のエースから高木守道、和田一浩、今季ドライチまで (2ページ目)
2年時の春夏連続準優勝が物語るように、力投しながら栄冠に恵まれず。伝説の「早慶6連戦」(1960年)に投げた慶大時代も優勝には届かず、社会人・住友金属でも都市対抗で2年連続準優勝(1965、66年)。「非運のエース」と呼ばれ、現役引退後は春夏の甲子園で審判員も務めた。
清沢をバックアップするのは、1971年春夏出場の左腕・堀勝典、1978年夏にベスト8入りのアンダースロー・野村隆司、1995、96年夏にエースを務めた大型右腕・関谷篤、1999年夏の甲子園に出場し、愛知大から日産自動車を経て広島、巨人で投げた左腕・青木高広、2年時の2006年夏の甲子園出場時は背番号5の野手だったが、法政大からJX−ENEOSを経てDeNAのリリーバーで活躍した三上朋也(現・オイシックス新潟)、2009年夏ベスト4の立役者で投打に活躍した山田智弘、2013年春に「春夏春3連覇」を目指した大阪桐蔭を破った時の左腕・藤田凌司、2015年春ベスト8で同年秋のドラフト1位でソフトバンク入りした高橋純平といった面々。多彩な顔ぶれの強力投手陣が出来上がる。
2020年夏の甲子園交流試合で本塁打を放つ佐々木泰 photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る
【レジェンドだらけの野手陣】
つづいてキャッチャーは、平成のNPBで大活躍した和田一浩、石原慶幸で争うが、強打の和田は外野に回し、石原にマスクをかぶってもらおう。
ファーストは、昨年夏まで監督を務めた大御所・鍛治舎巧。1969年春の甲子園出場時は投手ながら選抜通算100号の記念本塁打をマークした強打者。早稲田大、松下電器でも長く野手として活躍した。
セカンドは、圧倒的な存在感を放つレジェンド・高木守道が守る。1959年春準優勝の主将で、中日入りして通算2274安打を放ち、のち監督も務めた輝かしい経歴は説明不要だろう。
ショートには中日のバイプレーヤーで活躍した前原博之を据え、サードは今季ドラフト1位で青学大から広島入りしたルーキー・佐々木泰を抜擢した。
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