【ドラフト2024】山本昌が上位候補の左腕7人を徹底解説 将来の侍ジャパンのエース候補の逸材も

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro

山本昌スカウティングレポート2024ドラフト直前〜左投手編

 ドラフト会議を直前に控え、アマチュア野球にも興味津々の山本昌(元中日)が"レジェンド解説"を敢行。前回分析した「夏の甲子園を沸かせた好投手」に続き、今回は「ドラフト上位候補」の好投手を徹底アナライズ。レジェンドのお眼鏡にかなう逸材はいたのか? まずは左投手編の7人からお届けしよう。

関西大のエース・金丸夢斗 photo by Ohtomo Yoshiyuki関西大のエース・金丸夢斗 photo by Ohtomo Yoshiyukiこの記事に関連する写真を見る金丸夢斗(関西大/177cm・77kg/左投左打)

誰もが絶賛するドラフトの目玉ですが、私も今年のナンバーワン左腕だと感じます。とくにすばらしいのは、腕の振り。3月に侍ジャパントップチームに招集された時は、凄まじいキレのストレートを投げていました。あのボールをプロでもキープできれば、すぐに10勝できるはずです。変化球でも変わらず腕が振れているし、ラインをしっかり出せているのでコントロールもいい。プロの狭いストライクゾーンでも、すぐに順応しそうです。上背はさほどありませんが、それも気にならないくらいの実力です。ここ数年のなかでも突出した投手なので、プロで即戦力になるでしょう。心配なのは故障だけ。今春は腰を痛めたと聞きましたが、プロで長いシーズンを戦える体をつくりあげてほしいですね。将来的には侍ジャパンのエースクラスになれる逸材です。

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著者プロフィール

  • 菊地高弘

    菊地高弘 (きくち・たかひろ)

    1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。

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