2015.06.02

【自転車】片山右京が語る「チームのトップとしての悩み」

  • 西村章●構成・文・写真 text & photo by Nishimura Akira

遥かなるツール・ド・フランス ~片山右京とTeamUKYOの挑戦~
【連載・第59回】

 上位進出を狙って挑んだツアー・オブ・ジャパンを、TeamUKYOはチーム総合11位で終えた。チームを率いる片山右京監督は、この現実をどのように受け止めているのか。語られたのは、チームのトップとしての切実な悩みだった……。

(前回コラムはこちら)

メディアに向けてツアー・オブ・ジャパンの意気込みを語る片山右京 ツアー・オブ・ジャパンの翌週、5月28日から31日にかけて、ツール・ド・熊野が開催された。

 紀伊半島南部の熊野地方で行なわれるこのステージレースは、日本国内のシリーズ戦Jプロツアーの第7戦であると同時に、国際自転車競技連合(UCI)のアジアツアーにも組み込まれている。格式はクラス2に分類され、前週のツアー・オブ・ジャパンからの継続参戦組を含め、台湾、マレーシア、インドネシア、ニュージーランド、タイの各国からコンチネンタルチームが参加した。

 チーム総合11位に終わったツアー・オブ・ジャパン終了直後、TeamUKYO監督の片山右京は、「選手たちのコンディショニングや体調管理を監督しきれなかった自らの責任」と、その敗因を語った。

「次はどのレースに出場させてあげられるか分からないから、とか、コンディションがまだ完璧ではないようだけどきっと頑張ってくれるだろう、とか、そんな甘さの入る余地がないことを、今回は改めて身に沁(し)みて感じました……。『ダメなものはダメ』と切り捨てなければならないし、コンディションのいい選手をどんどん優先し、シーズン全体でチームとして戦っていくことを考えないといけない、ということです」

 なかば自らに言い聞かせるような口調で、そう話した。