宮司愛海アナも驚いた内村航平選手の決断。代表内定後の「言葉」に感じた凄み

  • 佐野隆●写真 photo by Sano Takashi


宮司愛海連載:『Manami Memo』第25回

フジテレビの人気スポーツ・ニュース番組『S-PARK』とweb Sportivaのコラボ企画として始まった『Manami Memo』。第25回は、前回から引き続き宮司アナが取材を重ねてきた体操界の「レジェンド」について。

 北京から3大会連続でオリンピックに出場し、個人総合連覇(ロンドン、リオ)や団体のメダル獲得(北京・ロンドン銀、リオ金)を成し遂げてきた体操界の「キング」こと内村航平選手。

 度重なる怪我や、個人総合から鉄棒一種目へ専念した決断の背景、4度目のオリンピックとなる東京への切符を掴むまでのまさに「波乱」の道のりを、これまで12回行なったインタビューの中で伺った「内村航平選手のことば」から振り返っていきます。

 後編となる今回は、激動の2020年、そしてオリンピック出場の切符を掴むまで。

【オリンピック延期と人生最大の決断】

 2020年、オリンピックイヤー。代表選考がいよいよ始まろうとする中、新型コロナウィルスという見えない敵の出現により世界が激変します。

 スポーツ界も多大な影響を受け、3月末、東京オリンピック・パラリンピックの1年延期が決定。日本体操協会も4月に行なわれる予定だった全日本選手権の延期を発表し、代表選考も中断されることとなりました。

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