岡崎が本田、長友とチーム再建を誓った4年前。当時と違いを示せるか (2ページ目)

photo by Yamamoto Raitaphoto by Yamamoto Raita それまでの岡崎選手は、「レスター、日本代表それぞれで求められるプレーの質が違う。その両方に応えないといけない」と考えていました。そう思いつつも、レスターで積み上げてきたプレースタイルと、代表で求められるプレーの違いに悩んでしまい、「どうすればいいのか......」とマイナス思考に陥ったこともあったといいます。

 それでも、一度代表に呼ばれない期間があったことで、「代表でも、レスターと同じプレーをしようと、開き直ることができた」という岡崎選手。レスターでのプレーに磨きをかけ続け、そのことが今回の代表復帰につながったのだと思います。

「サウジアラビア戦後は代表に呼ばれていなかったので、チーム事情が詳しくわからない部分もあります。それだけに、監督交代には正直なところ驚きましたけど、誰が監督になっても、試合で自分に何ができるかを証明しないといけない。ただそれだけなんです」

 代表復帰についてそう語った岡崎選手の最大の武器はハードワーク。ポジションについては「ワントップ、トップ下、サイド、どこを任されても、持ち味を出しきること、そして走りきることが大切」と、どんな状況でも全力プレーを宣言しています。

 レスターでの岡崎選手は、1年目は「パスが出たら走ろう」という意識だったのが、2年目は「パスが来なければ、後ろでセカンドボールを追うように」と変化。そして現在は、「自分がいけると思ったタイミングですぐに走り出し、パスがもらえなくてもあきらめずに走り続けて、味方からボールを引き出せるようになった」といいます。

 考える前に動き出すことで、チームメイトのジェイミー・バーディー選手やリヤド・マフレズ選手の高速パスにも間に合うようになり、今シーズン序盤は好調を維持していました。そうしたプレーでチームを引っ張ることができる岡崎選手のエネルギー、推進力を、西野監督は期待しているのではないかと思います。

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