柿谷曜一朗が、今の自分を「カッコいい」と言い切る根拠とは? (2ページ目)
日本代表でのプレーに関しては、「(香川)真司くんと(本田)圭佑くん、二人の間に強固なパイプがあるので、そこでラクに球を回してもらって、打開することが難しくなった時に、僕がいいところにポジション取りをして力になりたい。そこにボールを出してもらったときには、きちんとゴールを決めたい」と、自分が何をすべきか、何がチームに必要なのかを分析してくれました。
また、柿谷選手は初めて日本代表に招集された時、練習に参加して「紅白戦や練習試合でこんなに激しくプレーするのか......」と、選手全員がハードな当たりをすることに「ビックリした」そうです。海外のクラブで世界のトップ選手としのぎを削っている先輩たちの気迫のこもった練習を間近で見て、一緒に練習できることが、とてもいい刺激になっているといいます。
photo by AFLO SPORT 柿谷選手はU-17W杯の出場経験がありますが、日の丸を背負って戦うことについてうかがうと、「ユースとフル代表の重みは違うと思う。代表選手として活躍できたらまた格別な嬉しさがありますし、ブラジルW杯に出場できたら、さらに特別だと思う」と語ってくれました。
日本代表に招集されてコンスタントに試合に出続け、与えられた出場機会で結果を残すことは並大抵のメンタリティーではできないことだと思います。柿谷選手は、「今は自分をアピールするというより、監督の戦術があるので、監督の考えているサッカーに自分を当てはめることが大事だと思います」と、冷静に分析しチームにおいて自分が背負うべき役割を日々考えているようで、とても頼もしく感じました。
柿谷選手は10代のころ、練習不参加などの素行が問題視され、セレッソ大阪から徳島ヴォルティスに期限付きで移籍した経験もあります。そして、当時J2だった徳島でプレーすることで心境の変化もあったと思います。そうした経験を積むことで、人間として、選手として成長し、再びセレッソ大阪に戻った柿谷選手は今、背番号8を背負ってチームの中心選手のひとりになっています。
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