2020.01.09

取材記者が選手の一挙一動に注目。双眼鏡越しに見る重要なポイント

  • text by Sportiva
  • 杉浦大介●写真 photo by Sugiura Daisuke、shutterstock

ニコン双眼鏡で見るプロの視点(第4回) ライター 杉浦大介氏

杉浦大介 プロフィール
すぎうら・だいすけ 東京都生まれ。高校球児からアマチュアボクサーを経て大学卒業と同時に渡米。ニューヨークでフリーライターになる。現在はNBA、MLB、NFL、ボクシングなどを中心に精力的に取材活動を行なう


 NBAのチームに所属する八村塁(ワシントン・ウィザーズ)、渡邉雄太(メンフィス・グリズリーズ)ら日本人選手の活躍で、かつてないほど盛り上がりを見せているバスケットボール。2019年には、日本で16年ぶりにNBAの試合が開催され、2試合で約4万人が来場。会場となったさいたまスーパーアリーナの3階席まで席が埋まったほどの人気ぶりだった。そして、日本のBリーグもまたシーズン真っ只中。1月下旬から後半戦に突入し、試合会場はますます盛り上がっていくことだろう。

 そんな現場観戦の時、より試合を楽しみたいなら双眼鏡があると便利。3階席などコートから距離があるところでも、選手の表情を見ることができる。表情を見ることができれば、試合の緊迫感がよりリアルに伝わってくるし、会話する監督と選手の表情から次なる一手が想像できるかもしれない。

 現在ニューヨークを拠点にNBAを取材している杉浦大介氏も試合観戦のときに双眼鏡を愛用している一人。彼は双眼鏡を通してどのようにバスケットボールを見て、それを原稿に落とし込んでいるのか、詳しく聞いてみた。

――八村塁選手ら、日本人選手がNBAで活躍し、バスケットボールに高い関心が寄せられています。杉浦さんは今NBAの選手の中でどの選手に注目をしていますか。

「現在はやはり八村塁、渡邊雄太という2人の日本人選手に注目しています。それぞれのルートから、最高の舞台に辿り着いた両選手。八村選手は1年目からNBAに適応し、身体能力に秀でているだけでなく、バスケットボールIQの高さも証明しています。

 一方、渡邉選手はカレッジ時代にはそれほど注目される存在ではなかったにも関わらず、努力を重ねて一歩ずつ確実に階段を上がり、ついにNBAまで到達しました。今後、2人がどんなキャリアを築くかが楽しみです」

――これまでの大会や試合で、強く印象に残っているものはありますか。

「あまりにも多すぎて答えるのは難しいのですが、最近では2019年6月にラプターズ(カナダ・トロント)がアメリカ以外のチームとしては初めてのファイナル制覇を果たしました。初優勝とは常に劇的なもの。ファイナル期間中のトロントは素晴らしい雰囲気になりました。ラプターズの勝ち上がりが見事だっただけでなく、チームとファンの一体感が感じられたのが強く印象に残っています」