モデル内田理央×パラアスリート谷真海が
語った「パラスポーツ」 (2ページ目)
―― オリンピックより少ないとしても22競技って結構ありますよね。2020年8月25日に開幕しますが、パラスポーツだけの競技もあるんですよね。
谷 そうですね。ひとつはゴールボールという競技があります。内田さん聞いたことありますか?
内田 初めて聞きました。
谷 そうですよね。なかなか見る機会はないかなと思うんですけど、ゴールボールは視覚障がいのある方が行なう競技で、さらにアイマスクをするので完全に見えない状況で、鈴が入っているボールの音を頼りに、3対3で転がしてシュートをしたり、全身でガードしたりします。ボールは結構重くて当たると痛いんです。
内田 音を頼りにってことは、試合は静かな状態で行なうんですか?
谷 そうなんですよ。ロンドンパラリンピックで女子の決勝(日本と中国)を見に行ったんですが、「サイレントプリーズ」っていう札が出ていて、静かな中で集中して試合は行なわれていました。
内田 緊張感がありそうですね。
谷 すごくありました。
内田 スポーツって言うと、もっとこう色んな音がするイメージなので。
谷 独特ですよね。あとはブラインドサッカーも同じですね。音を頼りにやるスポーツは静かにします。ハーフタイムなどは盛り上がるなどメリハリがあります。
――ボッチャもパラならではの競技ですよね。
谷 はい。重度の障がいがあってもできるように工夫されているスポーツで、頭脳戦でもあったりチーム戦であったり。みんなで一緒にできるスポーツでもありますね。
――続いて、谷さんご自身のお話を聞かせてください。元々は走り幅跳びでパラリンピックにも出場されましたが、なぜパラトライアスロンに転向されたのでしょうか?
谷 パラリンピックにも3度出場して、目標としていた記録にも到達してという中で、大きなきっかっけとしては妊娠・出産というのがありました。それをきっかけに長く続けられるスポーツを考えるようになって、種目を変えたいなと思っていたのもあり、妊娠中から少しずつシフトし始めました。
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