ニューバランス新サッカースパイク発売。
動画撮影の現場に潜入してみた (2ページ目)
土のグラウンドで練習する部員たち
そして最後、シュート練習が始まった。西村君の蹴るボールが、低い弾道でネットを揺らす。まるでスパイクから糸をひくように、キーパーの手の届かないゴール隅に突き刺さった。
全体練習を終え、監督に話を聞いてみた。サッカー部員たちは、緊張していました?
「そうですね。最初はみんな、いつもより動きが固かったです(笑)。でも、ゲーム方式の練習メニューになったころは、サッカーに集中して普段どおりの動きになっていました。西村もいつもどおり、伸び伸びとプレーできていたと思いますよ」
もちろん、西村君にも話を聞く。ニューバランスの動画撮影の主役に抜擢されたとき、どう思いました?
「正直、最初は何をやっていいのかわからない、という感じでした。でも、(映像)監督さんに『自由にやっていいよ』と言われたので、普段どおりに動けました」
西村君は都内の高校のサッカー部に所属する、ごく普通の高校生だ。たまたま動画撮影の主役に抜擢されただけであって、サッカーのうまい役者ではない。カメラを向けられて緊張するのは、当たり前だろう。もちろん、こうして取材を受けることも。
「一番緊張したのは、フリーキックの練習のシーンでした。誰にも邪魔されないけど、ここでゴールを決めておかないとかっこ悪いなって(笑)」
ただ、サッカーの話になると、西村君の表情は一気に和らいだ。やっぱり、サッカー好きの高校生。サッカースパイクの感想を聞くと、口も滑らかになってきた。
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