2016.09.21

【書籍紹介】『根本陸夫伝~プロ野球のすべてを知っていた男』

Web Sportivaの人気連載が、単行本になりました

 プロ野球の選手としては実働わずか4年。さしたる実績も残していない。しかし、引退後にスカウト、コーチになって経験を積み、1968年から広島カープの監督になると、先を見据えたチーム作りに無類の才能を発揮する。

 のちにセ・リーグを席巻する”赤ヘル軍団”の礎を築き、79年からは西武ライオンズの監督、管理部長として常勝球団に仕立て上げた。93年からはダイエーホークスの監督、専務、社長を務めて強化を進め、今のソフトバンクへと続く最強軍団に育てるなど、根本陸夫がかかわったチームは必ず「黄金時代」を迎えている。

 世間をあっと言わせる超大型トレードを仕掛け、ドラフトでは規則ギリギリの裏技を駆使して次々と有望選手の獲得に成功。全国に張り巡らされた人脈と巧みな手腕で「球界の寝業師」の異名をとり、実質的に日本初のゼネラルマネージャーとして辣腕をふるった根本陸夫。

 王貞治、関根潤三、衣笠祥雄、石毛宏典、工藤公康など20人を超える関係者の証言をもとに、本書は謎めいていた根本陸夫の真実に迫る。

「野球人にスーツを着ることの大切さを教えた男」
「選手全員の行きつけの店まで知り尽くしていた男」
「浪人投手をドラフト1位にまで育てた男」
「ドラフト候補を求め素人をスカウトに雇った男」
「オーナーに内緒で大型トレードを成立させた男」
「王貞治を『ラーメン屋のせがれ』と言い放った男」……など全20章。

 その鋭い眼光の裏にはどんな駆け引きがあり、いかなる考えが隠されていたのか。昭和〜平成期のプロ野球を舞台に、野球ファンのみならず、経営者、管理職、ビジネスマンなど、人と組織にかかわる者にとっても多大な示唆に富んだ骨太スポーツ・ノンフィクションとなっている。


【著者紹介】
高橋安幸(たかはし・やすゆき)
1965年、新潟県生まれ。日大芸術学部卒。出版社勤務を経て、野球雑誌『野球小僧』の創刊に参加。ノンフィクション作家として、主に昭和から平成のプロ野球をテーマとして精力的に取材・執筆する。著書に『増補改訂版 伝説のプロ野球選手に会いにいく 球界黎明期編』(廣済堂文庫)、『プロ野球のスゴイ話 最強のベストナイン』(ポプラポケット文庫)など。

【発売日】2016年9月26日
【価格】定価1700円+税
【発行】集英社
ISBN 978-4-08-780799-8

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