「カラ元気って大事だよ」佐久間みなみアナが影響を受けた大先輩からの一言 (2ページ目)

  • 石塚 隆●取材・文 text by Ishizuka Takashi
  • 千葉タイチ●撮影 photo by Chiba Taichi

──行動派のキャスターになれそうですね。そもそもアナウンサーを目指したきっかけは何だったんですか?

佐久間 いろんな小さなきっかけが積み重なってのことなのですが、最初はアメリカ時代にアンダーソン・クーパーさんに憧れたことが大きかったです。

──アメリカのジャーナリストであり、CNNの人気アンカーマンですね。

佐久間 はい。自分の名前を冠した『Anderson Cooper 360°』という報道番組をよく見ていて、体を張っていろんな現場に向かう姿にとても興味を持ったんです。13~14歳の頃だと思います。クーパーさんは現場のことを伝えるだけではなく、番組中に意見の相違があったときに共演者と激しい口論になったり、ポリシーを持ってニュースと向き合うアンカーの仕事ってすごいなと感じました。またいろんな人の意見も飛び交いますし、そういう世界はおもしろいなとも思いました。日本ではなかなかできない番組だとは思うのですが(苦笑)

──多感な時期にアメリカで過ごしましたが、自己主張をしないと埋もれてしまう国にいたことで、物事の見方や性格の変化のようなものはあったのでしょうか。

佐久間 ありました。小学生の頃は人見知りで、両親のうしろにすぐ隠れてしまうような子どもだったんです。みんなが外で遊んでいる時間にひとり教室で本を読んでいるようなタイプでした。ですが、アメリカに行った時、自分から話かけないと、どんどんひとりぼっちになってしまうので、これはまずいなと思い、積極的になっていきました。だから今は、いろんな人と話したいなと思う、以前とは正反対の性格になりましたね。エレベーターで知らない人に会っても『かわいいですね、その服』と声をかけてしまって、不審がられることもあるのですが(笑)

──この仕事をするうえでは大事な要素ですよね。

佐久間 はい。大学時代は芸能関係の事務所に所属していて、そこで報道番組に携わったり、アナウンサーの方々と一緒に仕事をさせてもらう機会がありました。率直に楽しいなと思えることが多く、この職業を目指したいなと思いました。実際、まさか自分がアナウンサーになれるとは思っていなかったのですが、実現することができて自分でも驚いています。

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