ひとつしかない五輪追加競技の枠。正念場を迎える各団体の動向は? (3ページ目)

  • 松瀬学●取材・文 text by Matsuse Manabu
  • photo by Getty Images

 ガラス張りのコートを世界各所に設置する普及活動に加え、09年にはルールを変更。テレビ放映を意識して、ラリーポイント制を導入し、試合時間短縮に努めた。道具を使うため、マーケットパワーも大きい。ラマチャンドラン会長は「さらにスカッシュの魅力を高め、露出を多くしていきたい」と意気込む。

 日本で人気の野球・ソフトは、元大リーガーの松井秀喜さんら有名人を起用してのPR構想も浮上している。課題は、大リーガーを五輪に参加させることができるのかどうか。大リーグ側との交渉が進展しなければ、五輪復帰は難しい。

 いずれにしろ、水面下の激戦は必至である。福田会長がふと、漏らした。

「IOCの投票心理はわからない。五輪への道は平坦じゃない」

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