2013.02.27

【ノルディック複合】惜しくも4位。日本の黄金期再来はなるか?

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi photo by Kishimoto Tsutomu

ノルディックスキー世界選手権の複合団体でトップ争いに加わるも、4位に終わった日本チーム(写真中央) 90年代前半、荻原健司が92-93シーズンからW杯総合3連覇、92年アルベールビル五輪以来95年まで五輪と世界選手権の団体戦で4連覇と、隆盛を誇った日本ノルディック複合。しかしその後はルールの変更もあって低迷が続いている。

 09年世界選手権リベレッツ大会で、日本の複合団体は、渡部暁斗、湊祐介、加藤太平、小林範仁のメンバーで金メダルを獲得し、15年ぶりの団体優勝を果たしたものの、その後も以前のような強さを見せることができず、足踏み状態だった。

 だが、渡部暁斗がW杯表彰台の常連に成長し、昨季は4勝してW杯総合ランキング2位。今季も年明けから表彰台に上がり、現在W杯ランキング5位と、日本復活の兆しが見えつつある。

 イタリアのバルデフィエメで開催されている2013年ノルディックスキー世界選手権、ノルディック複合個人ノーマルヒルで、その渡部暁斗に期待が集まっていた。だが、難しい条件の中のジャンプで出おくれるとクロスカントリーでも失速して9位。日本人最高位はジャンプで5位に付けた加藤太平の6位入賞だった。

 翌日のノーマルヒル団体は、不安定な気象条件で行なわれ、第3グループの競技が途中キャンセルになって飛び直しになるほど。そんな中、巻き返しを図った日本は1番手の渡部暁斗が101・5m、2番手の渡部善斗(暁斗の弟)が99・5mと上々の滑り出しを見せると、湊祐介と加藤太平もそれぞれ87m、98mと安定した記録を出し、2位のフランスに22秒差を付ける1位で折り返した。

 09世界選手権の複合団体優勝後も、五輪や世界選手権で表彰台争いに加われずにいた日本にとって、久々に巡って来たチャンスだった。